無垢杉フローリング材の塗装とメンテナンスについて


フローリング材塗装のカラーバリエーションにより楽しさとインテリア性を広げます

無垢杉のフローリング材への塗装には、まず自然塗料の「みつろう」を推奨しています。
杉の味わいを活かす、「無塗装」をお薦めしていますが、「みつろう塗装」もお薦めしています。使用している塗料は住む方の安心、安全を徹底的に追求した、亜麻仁油、紅花油を主成分とする純国産天然油性の自然塗料「U-OIL」を使用しています。石油系溶剤や乾燥剤は一切使用していません。撥水性と防汚効果に優れ、さらに低臭性(ほぼ無臭)という利点も備えており、杉材の美しさを巧みに引き出すこだわりの塗料です。

1.エクストラクリア
1.エクストラクリア

2.ダークオーク
2.ダークオーク

3.古色ブラウン
3.古色ブラウン

4.古色ブラック
4.古色ブラック

5.ホワイト
5.ホワイト

6.クリーム
6.クリーム

※ 特注になりますが他のカラーもご用意できます。ご相談ください。

杉の味わいを活かす「無塗装」と「みつろう塗装」タイプをご用意しています。

「やすら樹」では、本来の杉の味わいを楽しめる無塗装タイプと、ありのままの色調を保つ「みつろう」を塗料に使用した二つのタイプをご用意しています。

みつろう塗装サンプル_0130.jpg


無垢杉フローリング材のメンテナンスについて
杉の無垢材を無塗装で使用する場合、木の色や質感をそのまま活かせる、調湿効果が発揮しやすいなどのメリットがある一方で、木肌が露出しているため、傷が付きやすく汚れも落としにくい、ささくれ立ちしやすいなどのデメリットもあります。
そこで、杉の無垢材の良さを保つため、日常のお手入れや汚れの落とし方など、メンテナンス方法をご紹介します。

◎日常のメンテナンス
施工後しばらくは陽の当たる場所に物を置かない施工した直後の杉材は空気や光に当たることで、少しずつ赤みがとれ黄色か白っぽく変化してきます。特に陽の当たる場所では、紫外線の影響で変化しやすく、陽の当たらない場所よりも早く変化してきます。そのため、施工後はしばらく陽の当たる場所には物を置かないようにしましょう。

メンテナンス_日当たり.jpg

日々のお手入れは、特別なお手入れをする必要はありません。床のホコリは掃除機で吸い取り、水滴やシミなど汚れは固く絞った雑巾で拭きとりることで十分です。
ただ掃除機の機種によっては、キャスターで床を傷つけたりすることがありますので注意してください。

また汚れを雑巾で拭き取る際には、何度も強く拭きすぎたりすると、汚れの種類によっては木の繊維に汚れをすり込んでしまったり、表面をささくれ立たせたりすることがありますので、注意してください。

◎水周りの床のメンテナンス
キッチンなど水滴や水仕事で汚れやすい場所では、汚れ対策として撥水性にある自然塗料やみつろうなどの保護塗装を、前もって塗装しておくことをお薦めしています。

同じくトイレや脱衣所など水が掛りやすい場所や、冬場の掃き出し窓のサッシ周りには、結露のため水滴がたまりやすく、床にシミを生じてしまうことも多くあります。このような場所にも事前にみつろうの塗装をお薦めします。

◎無垢材の汚れやへこみの修復
無垢材の汚れ除去方法
無垢材、特に杉の床材は、柔らかい木肌のため汚れが染み込みこみやすく、あわてて乾いた雑巾などでこすってしまうと、かえって汚れをすり込んでしまい、拭き取るのが大変になってしまいます。

落としてしまった液体の種類や汚れの種類によって、それぞれ適切な方法がありますので、以下の方法によって除去してください。

1. 食品(ソースやケチャップなど)の汚れ
擦りつけないように軽く汚れを手早く拭き取り、中性洗剤をぬるま湯に薄めに溶かした液を床の汚れた部分に浸し、よく絞った雑巾で水気を軽く押さえるように拭き取ります。

○ケチャップの汚れ除去
1.床に落ちたケチャップの汚れ
1.床に落ちたケチャップの汚れ

2.床にすり込まないように拭き取る
2.床にすり込まないように拭き取る

3.水で薄めた中性洗剤を浸す
3.水で薄めた中性洗剤を浸す

4.乾いた布で水分を拭き取る
4.乾いた布で水分を拭き取る

5.汚れはきれいに除去できました
5.汚れはきれいに除去できました

○醤油の汚れ除去
1.床に落ちた醤油の汚れ
1.床に落ちた醤油の汚れ

2.ティッシュや布で拭き取る
2.ティッシュや布で拭き取る

3.水で薄めた中性洗剤を浸す
3.水で薄めた中性洗剤を浸す

4.中性洗剤を少し浸しておく
4.中性洗剤を少し浸しておく

5.乾かないうちにきれいに拭き取る
5.乾かないうちにきれいに拭き取る

2. 絵の具や水性ペン、油性ペンなどの汚れ
水性の絵の具や水性ペンの場合は、水で濡らしたあと中性洗剤を塗り、顔料をすり込まないように布で少しずつ拭き取ります。

油性ペンの場合も、同じように水で濡らしたあと中性洗剤を塗り、顔料をすり込まないように布で少しずつ拭き取ります。ただ、中性洗剤で拭き取っても、木肌に染みこんだ油性顔料は全て拭き取ることは出来ません。ある程度拭き取ったあと、少し乾いてきたところで紙ヤスリ(サンダー)で少しずつ削り除去します。

○水性や油性ペンの汚れ除去
1.右:水性ペン 左:油性ペンの汚れ
1.右:水性ペン 左:油性ペンの汚れ

2.中性洗剤をかけて軽くすり込む
2.中性洗剤をかけて軽くすり込む

3.少し強めに汚れを拭き取る
3.少し強めに汚れを拭き取る

4.水性ペンの汚れは除去できました
4.水性ペンの汚れは除去できました

5.油性の汚れにサンドペーパーをかける
5.油性の汚れにサンドペーパーをかける

6.均等にサンドペーパーをかけて除去
6.均等にサンドペーパーをかけて除去

次に無垢の床に物を落として、へこましてしまった場合の修復方法を紹介します。

へこみの修復方法
へこんだ個所に水で濡らしたタオルなどをあてて、水分を木肌に含ませ無垢材の吸排湿性を利用して繊維を膨らまします。繊維が圧縮されているだけの小さなへこみの場合は、水で濡らすだけで少し元に戻るケースもあります。

繊維が水分を吸収し膨らんできたら、へこんだ個所に布を当てその上から軽くアイロンをかけて水分を蒸発させます。アイロンは10秒程度軽く床に押しつけては離す手順を数回繰り返します。この方法でへこみを100%元に戻すことはできませんが、小さなものであれば、目立たなくすることが可能です。

○単純なへこみの修復
1.深さ5ミリ程度のへこみ
1.深さ5ミリ程度のへこみ

2.へこんだ部分に水を十分に含ませる
2.へこんだ部分に水を十分に含ませる

3.へこみの個所に布を当てる
3.へこみの個所に布を当てる

4.布の上からアイロンを数回当てる
4.布の上からアイロンを数回当てる

5.乾くとへこみは復元しています
5.乾くとへこみは復元しています

○細かいへこみの修復
1.深さ数ミリぐらいの複数のへこみ
1.深さ数ミリぐらいの複数のへこみ

2.へこみに水を十分に含ませる
2.へこみに水を十分に含ませる<

3.へこんだ個所に布を当てる
3.へこんだ個所に布を当てる

4.布の上からアイロンを数回当てる
4.布の上からアイロンを数回当てる

5.乾くとへこみは復元しています
5.乾くとへこみは復元しています

※アイロンを当てる場合、温度が70℃程度になると木は変色しやすくなるので、アイロンを当てすぎないように注意してください。

◎傷の修復について
木の繊維が断裂していたり、物を引きずってできた長く筋のような傷は、紙やすりやサンダーで表面を削るしかありません。
無垢材の場合、床の傷を修復するパテ状の修復材は、杉の肌合いを損ないますのでお薦めできません。

ある程度の期間が経て床の汚れやキズが気になってきたら、全体にサンダーなどをかけて薄くけずることをお薦めします。
薄くけずるだけで無垢の新鮮な木肌が蘇ります。これは合板や積層材には真似できない無垢材ならではのメリットと言えます。

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