無垢杉フローリング施工例|東京都 H 様


住む人と環境にやさしい。“杉ハウス”にリフォーム
H様ご夫妻が軽量鉄骨2階建ての現在の家を建てたのは20年前。以来、この家が家族の暮らしを守り笑顔を育んできました。しかし、2年前にご主人が急逝したことでお一人住まいになったH様は、新たな人生を歩みだすためにと、思い出深いご自宅のリフォームを決意したとおっしゃいます。

「無縁社会ではなく多縁社会を、他者との共生を大切にしたい。そして自らもそういうコミュニティーをつくる担い手になりたい」というお考えのもと、H様は自宅の一室を留学生のゲストハウスに、2階を交流スペース兼キッチン・ダイニングに改装されました。同時に、ご自身の居室も今後のライフスタイルに合わせて改装されています。

リフォーム前のリビング
リフォーム前のリビング

床や天井をはじめ、ベッドや家具、仕事机にもスギの無垢材を採り入れた今回のリフォーム。リフォーム後3か月が経った2015年12月、スギの香りがほのかに漂うH様のお宅にお伺いして、新建材ではなくスギの無垢材を使った理由やその居心地をお聞きしました。

H邸の床リフォーム後のリビング

―なぜスギ材を使おうと思われたのですか。
―H様:もともと太陽エネルギーや自然素材を活用した家づくりに興味があって、住宅雑誌や本を読んで憧れていました。でも、木の家は値段が高そうで自分には夢の世界。だから大手の住宅メーカーにリフォームを依頼しよう思ったんです。

そのことを親しくお付き合いしている友人のOさんに話したら、すぐに建築家の小田原健先生を紹介してくださいました。環境との親和性や健康で快適な住まいのあり方など小田原先生の価値観に共感して、自分も日本のスギを使おうと思ったんです。そして、小田原先生や職人の方をはじめ、みなさんのおかげで夢が実現しました。素晴らしい出会いに心から感謝しています。

H邸の床リフォーム後のベッドルーム

―実際にお住まいになって、居心地はいかがですか。
―H様:快適です。とくに部屋の湿度。まめに湿度を計っていていますが、雨の日でも乾燥した日でも快適とされる40~60%の範囲内です。確かにエアコンの冷風がガンガンあたるところでは35%位になのですが、部屋全体としては快適な湿度に収まっています。スギの無垢材の調湿能力はすごいですね。これまで冬は1階と2階それぞれで加湿器を使っていたのですが、今年は使っていません。

H邸のリフォーム後の天井と天窓

―外国人留学生のゲストハウスとして用意されたお部屋は、床、天井、キッチン、机、椅子、タンス、ベッドなどもスギの無垢材ですか。
―H様:小田原先生が「学生室」と名づけてデザインしてくださいました。壁と扉以外、内装、家具すべてスギ、職人の技の結晶です。「人に貸すのはもったいない!」とみんなに言われます(笑)。でも、こうした日本のすばらしい木の文化や技術を留学生に自国に持ち帰ってもらえればそれでいいかな、と。私が勤めている大学の外国人留学生に来春からここに住んでもらうのを今から楽しみにしています。

H邸の床リフォーム後のゲストルーム

―愛情たっぷりのお住まいですね。
―H様:愛おしい家ができました。このリフォームとおして、環境と人にやさしい住まいをより意識するようになったことも良かったと思います。自分だけのリフォームに終わらせず、これから「杉ハウスの管理人」としてスギの家の良さを発信していけたらもっとうれしいですね。