無垢杉フローリング施工例|シラハマ校舎 様


廃校を活用した新型コミュニティ施設が、南房総白浜にオープン
房総半島の最南端に位置し、東西に伸びる全長10kmもの海岸線と、小高い山々に囲まれた南房総市白浜町。この自然豊かな海辺の町で、廃校となった小学校を地域活性化と新規移住・二地域生活の拠点として活用するプロジェクトが進行中です。

廃校を活用した新型コミュニティ施設の名は「シラハマ校舎」。旧校舎は、賃貸オフィスと簡易宿泊施設のほか、カフェ、キッチンなどの共有スペースに生まれ変わります。また、校庭には「無印良品」が手掛ける小屋販売サービスの分譲地が20~25区画できる予定です。

合同会社ウッド代表・多田朋和様
合同会社ウッド 代表 多田朋和 様

このプロジェクトは同町で不動産業を営む合同会社ウッドと株式会社良品計画が共同で立ち上げたものです。シラハマ校舎の改修と運営管理も担うウッドの代表・多田朋和さんにこのプロジェクトのコンセプトや校舎の概要、また宿泊施設の1室に床材として「やすら樹」を採用した理由についてお話をお聞きしました。

シラハマ校舎1

―シラハマ校舎はいったい“どんな場”なのでしょうか。
―多田代表:「老若男女が自由で健康的に過ごせて、参加型で楽しめるような共有の遊び場」を目指しています。ドイツのクラインガルデンやデンマークのコロニヘーヴなど、ヨーロッパの市民農園運動のイメージに近いですね。自然の中でストレスフリーに過ごす、農業やものづくりに参加する、都心と地元の人が集い交流する――そういうシェアプレイスにしていくつもりです。

シラハマ校舎2

―移住や二地域生活の地として白浜町を薦める理由は何ですか。
―多田代表:一番は、南側に美しい海を臨み、後ろには山が広がる白浜町のロケーションと1年中温暖な気候です。そしてここが都心から近いこと。東京や横浜からサーフィンやロードサイクルをしに週末通いをする人が結構いるのですが、都心から車で約2時間半、5,000円以内で往復できて自然環境のいいところは、そうはありません。

僕自身6年前にこの地に移住しましたが、都心に近いことは移住や二地域生活の拠点としてポンテンシャルがあると思います。しかし、いきなり地方移住というのはサラリーマンにとってはハードルが高いので、シラハマ校舎は「二地域生活をする拠点」であることに重きを置いています。もちろん、その後で白浜町に移住してくれたら、なお嬉しいですね。

シラハマ校舎の宿泊ルーム1

―シラハマ校舎の施設について教えてください。
―多田代表:総面積約3300㎡の木造平屋建て校舎は、大小12室の賃貸オフィス、2室の宿泊施設、カフェと共同キッチン、トイレ、シャワールームにリニューアルしました。約6600㎡の広さがある校庭には、マキの木で区切られた80~90㎡の各区画に、(株)良品計画が販売する居住用の小屋が20~25棟建つ予定です。校舎の施設は、オフィスを借りる人と小屋の住人とがシェアして使います。

シラハマ校舎の宿泊ルーム2

―施設の中でもとくに宿泊施設はコンセプチュアルな空間になっていますね。
―多田代表:僕は建築と不動産とアートが融合した空間づくりを仕事上のテーマにしているので、シラハマ校舎にもアートの要素を取り入れています。ゲストルームのコンセプトは、ひと部屋は女性ボーカリストのシャーディーのドレッシングルーム、もう一つは映画監督スパイク•リーの書斎です。毛糸サンプリング・アーティストKODAIさんの手による二人の肖像画が、この部屋のコンセプトを与えてくれました。

シラハマ校舎の宿泊ルーム3

―内装を自主施工されているそうですが、シャーディーのゲストルームの床に「やすら樹」を採用した理由と使い心地をお聞かせ下さい。
―多田代表:南房総に自生するマテバシイを内装材に使えないものかと思って、(株)良品計画の担当者に相談したところ、千葉県にもマテバシイを扱っている会社があるよと紹介されたのがティー・エス・シーでした。それで無垢杉を使った床材の「やすら樹」を知りました。

「やすら樹」の持つ柔らかさやリラックス感は、僕がイメージする女性らしい部屋に合ったので、ゲストルームの1室に採用しました。節あり正角タイプを交互に貼り動きを出したのですが、とてもバランスがいいですね。それに施工もしやすい。使っていくうちに出てくる味わいを今から楽しみにしています。


シラハマ校舎

合同会社ウッド シラハマ校舎
〒295-0103 千葉県南房総市白浜町滝口5185−1
TEL.0470-38-4448
シラハマ校舎HP:https://www.facebook.com/