無垢杉フローリング施工例|たいよう保育園 様


生きる力を育てるのは自然。だから木にこだわりたい
0歳児から5歳児までの約110人の児童が伸びやかに遊ぶたいよう保育園。園のシンボルであるヒマラヤスギをはじめ、ブナやケヤキなどの広葉樹、果樹、香りのする木など多様な木々が植えられた園庭には、子どもたちの元気な声が響きます。

同園の理事長中村くに子さんは、自然が子どもたちの心と体の健康を守り、生きる力を育てると言います。だからこそ40年前の開園当初から子どもたちがダイナミックに自然とふれあう保育、旬の素材を使った手づくりの食、自然素材を使った室内空間を大事にしてこられたそうです。

理事長・中村くに子様
社会福祉法人千葉福祉会「たいよう保育園」
理事長 中村くに子様

2016年6月に竣工した木造2階建ての園舎にもそのこだわりは貫かれています。千葉県産のサンブスギの床材をはじめ内装や家具にはスギの無垢材が使われ、壁は珪藻土で仕上げられています。このぬくもりを感じる心地良い園舎で、自然と子どもの関係を中村さんにお伺いしました。

たいよう保育園1

―たいよう保育園には、子どもが自然にふれあう機会がたくさんあるのですね。
―中村理事長:保育の生活の中で、健康な体と豊かな感性を育むこと。その最良の先生は自然だと思います。どんなお医者さんも保育士も自然が子どもに与える影響にはかないません(笑)。

園では「自然の中で伸び伸びと」をテーマに、自然の3大要素である「土と水と太陽」に子どもたちが日常的に関われる機会を意識的に設けています。例えば、園庭の畑で野菜を作ったり、汲み上げた地下水で水遊びやどろんこ遊びをしたり、木登りや実った果物を摘んだりと。

たいよう保育園4

―子どもたちは自然からどんなことを学ぶのでしょうか。
―中村理事長:自然は子どもとか大人とか相手によって条件を変えたりしないでしょう。人間は自然が出してくる条件(自然の摂理)に従わざるを得ません。子どもは自然が提示した条件になじみながら頭も体も使うようになるんですよ。

そのなかで平衡感覚や位置感覚を習得したり、数や言葉の概念を学んだりします。自然とのふれあいや遊びを通して、生きていく力つまり感性を身に付けていきます。

たいよう保育園2

―新しい園舎は木造、内装材にも木をふんだんに使っていますね。
―中村理事長:毎年、年長組が群馬県の玉原高原に2泊3日の宿泊保育でブナの原生林を散策します。傾斜のある林の中を結構な距離歩くのですが、どの子にも疲れた様子が見られないんです。それどころか行動が能動的・自律的になります。

それは森林のもつ癒し効果によって体と心のリズムが整う「健康の処方箋」なのだと思います。それで新園舎も木造にこだわり、内装材も可能な限り木を使いました。

たいよう保育園3

―床や手洗い場、机・椅子、ロッカーなどに無垢のスギ材を採用したのはなぜですか。
―中村理事長:特に床は、ハイハイを始めたばかりの赤ちゃんにやさしく、そして子どもがお部屋に入ったら裸足で歩きたくなるような心地の良いものを求めていました。しかし、それを叶えるのがどんな木材なのかは見当がつきませんでした。

そんな折、知り合いに誘われてティ・エス・シーの「ショールーム 家具の森」の見学会にたまたま参加したんです。ショールームに足を踏み入れたとたんに「これが私の求めていたものだ!」とビビッときました。それで子どもたちが直に触れる床や家具には無垢のスギ材を採用したんです。建築家の小田原健さんに設計していただいた収納や家具は、森のぬくもりを肌で感じられる素晴らしいものばかりですね。

たいよう保育園4

―たいよう保育園のように木のある空間をもつ保育施設が増えるといいですね。
―中村理事長:日本の自然を形作っているものは森林であり、古くから日本人は森林とともに暮らしてきました。日本人の体にはふるさととして森林が記憶されているんですね。だから木に癒されます。子どもの成長にはこうした自然の摂理に合った空間が大切ですね。


たいよう保育園

社会福祉法人千葉福祉会「たいよう保育園」
〒264-0032 千葉県千葉市若葉区みつわ台3-12-1
TEL.043-255-3626
たいよう保育園HP:http://www.kosodate-web.com/taiyohoikuen/