公開インタビュー|子育て環境としての“自然”を考える


「住宅や子育て環境の中に、自然の一部である木材を使うこと」について、
建築家の落合俊也氏と教育家の中村くに子氏のお二人に聞きました。

ティ・エス・シーでは、ちばの木活用研究会や千葉県内の木材関連団体と共催して、県産木材の利用促進と林業の振興を目的に、講演会を開催するなどの活動を行ってきました。

今回のインタビューは、これまで開催してきた講演会の中で、住宅や子育て環境に自然の一部である木材を使うことのメリットや意味についてお話されてきた落合俊也氏と中村くに子氏に、それぞれ実践されてきた活動やお考えについて、さらに詳しくお話をお聞きするため企画させていただいたものです。

森林医学とバウビオロギー(建築生物学)を組み合わせた「フォレスト・バウビオロギー」の考えをもとに、「人間の生き方や暮らし、住まいの拠り所はなにかと考えたとき、行き着いた答えは森林だった」と言う落合氏に、「森林と健康」「環境としての木の家」などをテーマにお話を伺いました。

また、40年来、千葉市若葉区で自然と子どもが寄り添う保育を長年実践してきた「たいよう保育園」の理事長・中村くに子氏に、「子育てと自然」をテーマに、また「保育施設に無垢の木材を使うことの意味」についてもお話を伺いました。


「森林環境を住宅に写し取る、究極の木の家づくり」— 落合俊也 氏に聞く
「フォレスト・バウビオロギー」という新たな研究領域を提唱している森林・環境建築研究所代表の落合俊也氏。「フォレスト・バウビオロギー」とは森林医学とバウビオロギー(建築生物学)を組み合わせた落合さんの造語で、森林環境を医学的・生物学的に研究して住居環境に写し取ることを目指しています。

「人間の生き方や暮らし、住まいの拠り所はなにかと考えたとき、行き着いた答えは森林だった」と言う落合氏に、「森林と健康」「環境としての木の家」などをテーマにお話を伺いました。

落合俊也

落合俊也(建築家/森林・環境建築研究所)
1959年、東京生まれ。1987年、早稲田大学大学院理工学研究科修了。木造建築の第一人者であった杉坂智男氏に師事。2014年、杉坂建築事務所より独立し、森林・環境建築研究所を創設。森林共生住宅を提唱し、森林環境を住居に写し取る究極の木の家づくりを探求する。
株式会社 森林・環境建築研究所 URL. http://www.fb-studio.jp/

落合俊他 氏インタビュー:第一部「子育てと自然」〜森林セラピーと環境教育

動画収録時間:11分37秒

落合俊他 氏インタビュー:第二部「森林と健康」〜環境としての木の家

動画収録時間:15分08秒


「自然は、子どもたちの最良の先生」— 中村くに子 氏に聞く
千葉市若葉区に40年前に開園し、現在0歳児から5歳児までの約110人の子どもたちが通う「たいよう保育園」。同園では、自然が子どもたちの心と体の健康を守り、生きる力を育てるという考えのもと、ダイナミックに自然とふれあう体験、旬の素材を使った手づくり食、木をふんだんに使った室内空間を大事にしています。

自然と子どもが寄り添う保育を長年実践してきた「たいよう保育園」理事長・中村くに子さんに、「子育てと自然」をテーマにお話を伺いました。

中村くに子 氏

中村くに子(たいよう保育園 理事長)
自然が子どもたちの心と体の健康を守り、生きる力を育てるという考えのもと、40年前に千葉市若葉区でたいよう保育園を開園した当初から、子どもたちがダイナミックに自然とふれあう体験、旬の素材を使った手づくり食、木を使った室内空間などを取り入れた保育を実践する。
社会福祉法人千葉福祉会 たいよう保育園 URL. http://www.kosodate-web.com/taiyohoikuen/

中村くに子 氏インタビュー:第一部「子育てと自然」〜玉原高原での宿泊教育

動画収録時間:7分26秒

中村くに子 氏インタビュー:第二部「保育施設としての建築」〜園舎について

動画収録時間:6分24秒


※本インタビューは弊社ショールームにて2016年11月に収録されたものです。